中国メディア・東方網は15日、「もともと世界をリードしていたはずの中国アニメが、どうして日本に負けてしまったのか」とする記事を掲載した。

 記事は「中国のアニメは、かつて世界をリードしていた」として、1941年に万氏兄弟が制作したアニメ「鉄扇公主」を紹介。現在見るとその作りは粗雑であるものの、当時としては素晴らしい作品だったと伝え、「鉄腕アトム」を生んだ日本のマンガ家・手塚治虫氏もこの作品に影響を受けたと説明している。

 一方で、中国アニメはその後更なる発展を見せることなく衰退し、逆に日本が世界に冠たるマンガ・アニメ大国になったと指摘。ここ数年は中国でも優れたアニメ作品が作られるようになったが、それでも日本のアニメには及ばないとし、ボトルネックとなっている理由を2つ挙げて説明した。

 まず1点めは、中国国内においてアニメに対し「よい子が見るもの」という固定観念が存在することとした。これまでアニメ業界は社会から重要視されず、「子どもだけが見るもの」として幼児や児童向けの作品ばかりが大量に作られ、青年や大人向けの作品がほとんど出てこなかったことを挙げている。

 そして2点めは、専門的な人材の不足とした。記事は、アニメ分野に対する軽視が長きにわたり続いたことで、優れたマンガ家、アニメーターの育成が遅れたと指摘。とりわけアテレコに関しては立ち遅れが顕著であり、日本には優れた声優が数えきれないほど存在するのに対して、中国ではまだ数えられるほどしかいないと伝えた。

 記事は一方で、最近では青年や大人向けのアニメを積極的に制作する動きがみられること、レベルの高い声優が続々と登場していることを挙げ、今後中国アニメ界が大きな発展を遂げることに期待を寄せた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)