日本料理に欠かせない味付けの1つに「醤油」があるが、その起源は中国だと言われている。しかし、日本の醤油は本場中国のものよりもおいしいと中国人に感じさせているようだ。中国メディアの新浪網は14日、「醤油は中国発祥なのに、なぜ日本の醤油の方がおいしいのか」と題する記事を掲載した。

 醤油の由来には諸説あるが、中国から伝わった醤(ひしお)と呼ばれる食品の塩漬けが今の醤油の元になったという説が有力のようだ。しかし、今では日本と中国の醤油には大きな違いがあり、中国では失われてしまった「香り高いおいしさ」が日本の醤油には残っているという。実際、日本の醤油に慣れた日本人の多くは、中国の醤油を美味しいとは感じないだろう。

 なぜ日本の醤油はそんなにおいしいのだろうか。記事はその理由を「材料の違い」、「技術の違い」、「生産方法の違い」の3つにあると分析している。醤油の主な材料は大豆と小麦、食塩だ。記事は、日本では材料に高い大豆を使っていて、小麦は炒ってアルファ化(糊化)させるのに対し、中国は比較的安価な脱脂加工大豆を使用し、小麦でなく麩(ふすま)を使っていると紹介。ふすまは小麦の外皮を粉にしたもので、日本でも昔は原料不足の時代に小麦の代用として使われていたようだ。そのうえ、中国の醤油には添加物も大量に使用されているとして「これだけ違えば味わいが違ってくるのも当然だ」と日本の醤油を称賛した。
  
 また、生産方法についても、日本は手間のかかる製法をあえて採用していると紹介。低温で発酵させる製法で3カ月から半年かかるが、中国はその10分の1しか手間がかかっていないと比較した。何事も、中国人は急いで功利に走る傾向があると言われているが、それは醤油づくりでも同じらしい。

 中国には悠久の歴史があり醤油の歴史も古いが、それだけで質の高いものが作れるというわけではないようだ。日本人は手間暇かけておいしいものを作っているが、これも中国人から尊敬される「匠の精神」の一面なのかもしれない。醤油1つとっても、おいしいものを当たり前のように毎日口にできるのは幸せなことだと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)