中国では家族や友人間でモノの貸し借りを行うのはごく普通のことだ。車などの高価で大きなものであっても家族や友人から頼まれた場合、本当は気が進まなかったとしても貸す人が多いという。一方、日本では車の貸し借りをすることは少ないと聞いて驚く中国人は多い。

 中国メディアの百家号は10日、日本人と中国人のモノの貸し借りに関する感覚の違いについて考察する記事を掲載し、「中国人も本当は他人にモノを貸したくないのだが、メンツを保つために断れないのだ」と伝えた。

 記事はまず、中国人の生活の質は急激に向上していて、多くの人がマイカーを所有するようになったと指摘。車は中国人の日常の交通手段として欠かすことの出来ない存在となったものの、すべての中国人が車を所有しているわけではなく、車を所有している人は時に家族や親族、さらには友人から「車を貸して欲しい」と頼まれることがあると論じた。

 続けて、中国には家族や友人関係をとりわけ大切にする文化があるため、「心の中では車を貸したくないと感じていたとしても、相手を納得させる理由がない限り貸さざるを得ない環境なのだ」と伝えた。

 一方、日本では友人同士であっても車の貸し借りはほとんどないと伝えつつ、それは日本人がケチだからではなく、日本では車は個人の所有物という概念が強く、さらに「他人に迷惑を掛けることを極端に嫌う文化があるためだ」と分析。「中国人も本当は他人に物を貸したくないのだけれど、メンツを保つために断れないのだ」と分析した。

 一見すると親子や友人関係の絆が強いように見える中国人社会だが、その背後には「メンツ」という非常に複雑な心理的要素が関係している。日本には「本音と建前」という言葉があるが、中国では生活のあらゆる場面で「メンツ」を気にして生活しなくてはならないのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)