2020年5月18日に航空自衛隊の宇宙作戦隊が正式に発足した。主な任務は「宇宙ごみなどの監視」というが、中国メディアの捜狐網はこのほど、自衛隊の宇宙作戦隊に対する警戒感を示す記事を掲載した。

 記事は、宇宙作戦隊の任務について、「隕石や宇宙ごみ、人工衛星などの監視」とされていると紹介。これだけ聞くと、世界のために宇宙のごみ掃除というボランティアをしてくれるように聞こえるが、実際には宇宙空間での軌道追跡能力や破壊能力を高めることにあると主張。監視できるということは破壊もできるということだと主張し、将来的に宇宙作戦隊が他国にとって脅威となる可能性は排除できないとしている。

 日本が宇宙分野に進出しているのは、米国が許容しているためでもあると記事は指摘。米国としては日本を利用して他国をけん制する狙いがあるが、「かつて日本が軍事力を拡張して侵略の本性を現した時、米国も傷を負ったことを忘れてしまったのだろうか」と論じた。

 そのうえで記事は、日本のかつての侵略戦争を考えると、日本の一挙手一投足を周辺諸国は警戒すべきだと主張。日本は通常の軍拡を進めているほかに宇宙分野にも進出したことは、将来的に他国の脅威になるとしている。

 記事は、新型コロナウイルスは世界的な問題となっている中で日本は宇宙作戦隊の発足を発表しており、米国も含め多くの国が気に留める余裕がなかったとし、日本は徐々に宇宙軍事化を成功させているため、日本に対応するために中国も早く宇宙部隊を設立すべきだと結んだ。
 
 中国でも宇宙軍に似た部隊として「中国人民解放軍ロケット軍」があるが、その任務は弾道ミサイル及び地上発射長距離巡航ミサイルの運用で、日本の宇宙作戦隊とは意味合いが異なっていると言えるだろう。米国、ロシア、イスラエルなどにも宇宙軍があり、これからの国家間の競争の舞台は宇宙へと移っていくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)