歴史的経緯があるためか、中国では「日本は今なお軍事的野心を失っておらず、警戒を怠ってはならない」と主張する声が根強く存在する。日本ではこのほど、レーザーで「宇宙ごみ」を除去する衛星の設計・開発の構想が打ち出されたが、中国ではこの構想に対しても警戒すべきだと主張する声があがった。

 中国メディアの百家号は13日、日本が宇宙における「レーザー兵器の開発の準備を進めている」と主張し、「日本は他国の衛星をレーザー兵器で攻撃するつもりだ」、「日本はついに野心をあらわにした」などと伝えた。

 スカパーJSATは11日、理化学研究所や宇宙航空研究開発機構(JAXA)、名古屋大学、九州大学と連携し、「レーザーを使う方式によって宇宙ごみを除去する衛星の設計・開発に着手する」と発表した。同事業は2026年からのサービス提供を目指すという。

 JAXAによれば、年々増加を続けている宇宙ごみは「将来的には人類の宇宙活動の妨げになる恐れ」があり、宇宙ごみを減らし、除去することは大きな課題の1つとなっている。記事は「大量の宇宙ごみは宇宙機の正常かつ安全な飛行にとって脅威となっている」と強調し、多くの国が宇宙ごみの除去に向けた研究を行っていると紹介。一方、日本で発表された「レーザーで宇宙ごみを動かし、大気圏に突入させて除去する」という構想に対し、「レーザーで宇宙ごみを動かすなんて本当に可能なのか」と疑問を投げかけた。

 さらに記事は、レーザーは銃弾などと違って発射した時の反動がなく、宇宙における武器としては理想的なものだとし、「日本の本当の目的は宇宙ごみの除去ではなく、他国の衛星への攻撃なのではないか」と疑いつつ、日本は遠く離れた小惑星に「はやぶさ2」を向かわせ、サンプルを採取できるほどの宇宙開発力を持っていると主張。その日本がレーザーを搭載した衛星を開発すると発表したことは「中国にとっては警戒に値する」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)