中国のポータルサイト・百度に9日、「日本では落とした財布がどうして戻ってくるのか」とする記事が掲載された。作者の論点は、市民のモラルの高さもさることながら、遺失物の処理体系がしっかりしているという点にあるようだ。

 記事は、数年前にテレビで見た情報として、日本では1年間に全国で100億円をゆうに超える現金が拾得され、警察に届けられており、中でも東京だけで30億円にのぼるというデータを伝えた。

 そして、作者が日本留学中に何度か現金や財布を拾い、警察に届けた経験があるとして、警察による遺失物処理の過程について紹介。落ちていた財布を交番に届けると、警察官は中の物と現金の額を調べ、財布の特徴、拾得した場所やおおよその時間とともに書類に詳しく記入していくのだとした。

 また、書類には拾得者の連絡先も記入されることに言及し、その理由について「落とし主が感謝の気持ちを示したい場合に、警察を通じて拾い主に謝礼を渡すことができるようにだ」と説明。日本の「遺失物法」では、拾い主は自ら辞退しない限り、落とし主から遺失品の価値の5~20%にあたる報労金を受け取ることができると規定されており、一般的には10%が相場になっていると紹介している。

 記事はさらに、拾得してから3カ月以内に落とし主が名乗り出なかった場合は所有権が移転して、拾い主のものとなることにも触れた。一方で、拾得物を届け出なかった場合についても紹介し、7日以内に届け出ないと「遺失物等横領罪」に問われ、1年以下の懲役または10万円以下の罰金が科されることになると伝えた。

 その上で最後に「日本における、法律と道徳の2つの面から遺失物を持ち主に返すことを促すシステムは、わが国にとってもとても参考になる」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)