日本ではごく普通の光景であっても、外国人の立場からすると「奇異」に感じられる習慣や文化は少なくないようだ。日本で今なお使われる「FAX」もその1つであるようで、中国メディアの今日頭条はこのほど、「先進国であるはずの日本でいまだにFAXが存在し、使用されているのは驚き以外の何ものでもない」と紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、インターネットや電子メールの普及により、中国を含め世界中でFAXはすでに使用されなくなっていると紹介し、中国ではFAX自体を知らない人も多くなっているほどだと論じた。だが、日本は例外で使用頻度は確かに減少しているものの「いまだにFAXが使用されていて、名刺にFAX番号が記載されている企業は多い」と伝えた。

 さらに日本でFAXがいまだに使用されている理由として、日本では重要な書類には「署名」と「捺印」が必要な文化があるため、署名捺印した書類を相手に送るうえでFAXは非常に便利なのだと伝えた。

 さらに、日本人は個人情報や企業の営業秘密の管理に敏感であることも、電子メールよりも情報漏洩がしにくいFAXがいまでも使用されている理由だと分析。だが、さすがに電子化の流れには逆らえないため、日本では送られてきた文書をスマホなどの端末で見ることができるFAXも開発されていると紹介した。

 中国では急激にペーパーレスやデジタル化が進んでいる。高速鉄道に乗車する際には、中国人の持つIC機能付きの身分証明書「身分証」が乗車券代わりになり、最近では身分証そのものもデジタル化され、スマホで管理することができるようになっている。それゆえ、中国人は日本ではいまだにFAXが使用されていると聞いて驚くのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)