中国は世界の工場として、世界各国のメーカーの生産を請け負ってきたが、こうした構図はソフトウェア産業においても同様だ。近年は中国の人件費が上昇しているものの、若いITエンジニアが多いこともあって、中国は今なお「オフショア開発」の委託先として人気の国の1つとなっている。

 また、中国は日本のみならず、欧米諸国からもソフトウェア開発を請け負っているが、受注側の中国から見て日本のソフトウェア開発という仕事には何か独特な点はあるのだろうか。中国メディアの百家号はこのほど、中国人のITエンジニアから見た日本のソフトウェア開発について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、欧米からのオフショア開発を受注するうえで、中国は英語が公用語となっているインドに比べて不利な点はあるとしながらも、中国は日本のオフショア開発の拠点というポジションを確立しており、日本からの発注されるソフトウェア開発の仕事を請け負っている中国企業は数多く存在すると紹介した。

 続けて、中国人のITエンジニアから見ると「日本はあまり新しい技術を採用しない傾向」にあり、むしろ安全性や実用性を何よりも重視する傾向にあると指摘し、どれだけ流行しているフレームワークであっても「安全性や有効性」こそが最優先されると強調。

 そして、日本企業から受注する開発では「何よりも処理の方法と品質が重視され、まず要件定義や基本設計などが行われ、なんどもレビューして問題がないかを確認してからプログラムを書き始め、そして何度もテストを行う」のが特徴だと論じた。

 記事では、中国企業向けのソフトウェア開発については具体的に説明していないが、日本企業からの発注物ほど品質を重視したり、丁寧にテストを行ったりしていないのだろう。事実、中国では何かを行うにあたっては「走りながら考えれば良い」という風潮があり、まずは見切り発車して、事業を行いながら改善していく方法が取られることが多い。それだけに日本企業のソフトウェア開発は「仕事の進め方が違う」と感じられるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)