中国では多くの女性が結婚後も共働きをし、子どもが生まれても数カ月の育休後職場復帰する人が多い。一方、日本では結婚後に家庭を支えるべく専業主婦になる人が多い。とはいえ、日本人女性の大学進学率は高く、高学歴な主婦も多いようだ。中国メディアはこの点を取り上げ「なぜ日本人女性は結婚後主婦になる人が多いのに、大学まで行く人が多いのか」という疑問に答えていえる。

 理由の一つとして挙げられるのが、日本人は仕事のためだけに高等教育を受けているのではない、という点。教育によって視野を広げれば、たとえ結婚後家庭に入ったとしてもその教育は子どもの人生にとって役に立つと多くの親たちは考えている。

 さらに、高学歴のほうが高学歴の男性との結婚の可能性が高まると考えているから、と分析している。高学歴でIQの高いもの同士が結婚することで、より優秀な子供を生み出すことができると考えているからだと述べている。この説明には少し疑問を感じるが、全く的外れとも言えない部分もある。

 最後の理由は女性が高学歴なら、仕事を辞めずにすみ、家庭と仕事を両立できる可能性が高まると考えているから、という点。子どもを保育園に預けてから会社に出勤する母親が、短い時間で効率的に生活費を稼ぐためには、相応な学歴が必要。日本で現在増えているシングルマザーであれば、より高収入の仕事が必要になる、と言える。つまり将来の生活のいろいろなリスクヘッジのためにも学歴があるほうが安全、ということだろう。

 中国では教育とは学校を中心に行われ、親は子どもの宿題を見るだけの学校教育の補助機関のような役割になっている。一方、日本では「家庭教育」こそ教育の基本という考え方もあり、家で子どもに家事をさせたり、母親が生活のいろいろな事を子どもに教えることで人間としても成長できる。

 結局のところ、母親が子どもを上手に教えられれば、家庭での教育も充実していき、社会全体のレベルも上がっていく。記事は、長期的な観点で見れば、そうした教育の益は社会のあらゆる面に波及すると結んでいる。あまり考えたことがない視点だが、ただ仕事のために大学で勉強すると考えがちな中国人にとって、日本のあり方は新鮮に感じるのかもしれない。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)