世界の人が初めて触れる日本文化は、多くの場合アニメや漫画といえるだろう。それだけ世界中に普及しており、そのレベルの高さから人気も高い。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の小学生の創作能力について紹介する記事を掲載した。「日本はさすがアニメ大国だけある」と称賛している。

 記事が紹介したのは日本の学校で見られる「黒板アート」だ。日本でも中国でも学校ではほぼ100%黒板が授業で使用されているが、日本の子どもの手にかかれば気分転換の道具になるようだ。記事ではいくつかの完成度の高い「黒板アート」を紹介し、これが日本の子どもたちの画力だと感嘆している。学生が書いたなど信じられないレベルだと画力を称賛。また、自由に黒板に触れられる環境と、気が向いたら絵を描いてみようと思えるほど絵が身近なものになっている環境を評価している。

 それだけでなく、新型コロナウイルスの影響で休校となった期間中に、日本の子どもたちは時間を有効に利用して、パソコンでアニメに出てくる背景を本物そっくりに再現してみたり、模型を作ったりしたものがネットで紹介されていると伝えた。

 一方の中国の子どもは、日本の子どもたちのように自由に絵やアニメを描いたり、模型を作ったりという環境にはないと指摘。その主な理由は、「親の影響」だという。子どもが絵を描いたり物を作ったりすることは、想像力を伸ばす良い習慣だとプラスにとらえる日本の親は子どもの創作活動に協力的だが、中国の親は塾や習い事で子どもの時間を埋めてしまうので、そんな時間は全くないのだという。子どもが絵やアニメを描いていたら「通報されるレベル」だと誇張気味に伝えている。

 記事に対して、「中国の子どもに夢はない。関心があるのは成績だけだ」というコメントが寄せられたが、まさにその通りだろう。中国では、自由に絵をかいたり何かを製作したりする子どもは少なく、絵画教室は塾として人気だが、絵の構図も色もすべて指定されているので創作意欲は全く養われないはずだ。「日本の小学生の描く絵は中国の中学生よりもうまい」という意見もあったのはそのためかもしれない。中国の環境と比べてみると、日本のアニメのレベルの高さは小さなころからの環境が少なからず関係しているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)