日本の得意としているロボット分野は、世界市場で需要が増加し続けている。新型コロナウイルスの感染拡大で人手作業のリスクが顕在化したことで、ロボット化・自動化は加速していくことが予想されている。

 では、日本のロボット、自動化に関する技術力はどれほどだろうか。中国メディアの今日頭条は5日、過去に開催されたロボット関連の技術展を訪れたという中国人の手記を掲載し、「日本の実力に驚いた」と紹介する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者が行ってみたというのは、産業ロボット・サービスロボット・ドローン、IT、AI技術など、ロボットに関わるあらゆる技術が出展されたロボデックスイベントだ。元々、日本の技術の高さについての知識はあったそうだが、実際に目にすると圧倒されて「会場に足を踏み入れて5分で感服してしまった」と感動を伝えている。

 筆者が感心しているのは、「極限にまで高められた性能と品質」だ。これまで、中国ではメディアなどによって「日本の製造業は衰退しており、日本の電化製品は時代遅れ」などのイメージ操作があり誤解を生んできたが、日本の技術は中国や欧米にも決して負けていないと称賛している。AIとIoT技術の運用では欧米・中国よりも進んでいるほどだとその先進ぶりを伝えている。

 記事は、展示されていたロボットの材料について紹介。見るからに非常に高価な材料を使用していて耐久性がありそうだと感心している。品質に関しても、動きがスムーズで正確で、新技術も精密部品、特殊材料の品質検査技術、指紋の可視化システムなどが多く紹介されていて「目を丸くした」と驚きを伝えている。

 中国でも技術革新が進んでいるイメージがあるが、中国のスマホメーカーの社長などは「ステージでスポットライトを浴びながら叫んでいるが、工場がどんなところかには一切関心が持たれていない」と危機感を示した。その点、日本には生産工場こそ技術の中心だという考え方があって中国と違っており、だからこそ中国は製造強国とは言えないのだと感想を伝えている。

 日本のロボットなどの技術は、中国でも高く評価されているようだ。記事に対して「自分たちが遅れていることは認めなければならない」、「今の中国は日本の90年代初期に似ている。格差は30年くらいある」というコメントが寄せられた。また、「中国人は手っ取り早く稼げるものが好き」と、目先の利益を求めがちな中国人の欠点を指摘する人もいた。技術革新は、長い目で見なければ成長は期待できない。この点、中国は日本から学ぶことが多くありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)