中国人の間で、近年日本は移住先として魅力ある国になっているようだ。昨年日本の在留外国人数は,前年から20万人増えて293万人あまりとなり、過去最高数を記録したが、その約27%を中国人が占めていた。世界中に華人や華僑がいることからも分かるとおり、中国人は他国への移住に積極的だ。日本に住むことにした中国人は、ほかの国ではなくなぜ日本を選んだのだろうか。中国メディアの今日頭条は4日、移住先として日本とシンガポールを比べる記事を掲載した。

 在日中国人だという記事の筆者は、自身も日本とシンガポールのどちらにするかで悩んだそうで、「日本とシンガポールのどちらが移住先に適しているか」を紹介している。この2カ国は、どちらもきれいで先進的で、中国から距離も近く、似ているところが多いのかもしれない。

 記事はまず、筆者自身が日本に決めた一番の理由を「時間とお金」と紹介。シンガポールは条件が厳しく、結婚、留学、高学歴、投資、起業のいずれかであることが求められるそうだ。筆者の場合、起業しか選択肢がなく、起業者に厳しいシンガポールと比べて、日本は「世界でこれほど起業者に優しい国はない」と紹介。シンガポールの場合、許可されない業種が多いが、日本の場合、ほぼどんな分野でも起業できるので敷居が低いとしている。また、仲介業者を通して手続きするにしても、シンガポールの方が仲介費も高くなるので、やはりシンガポールの敷居は高いと伝えた。

 また、永住権を取得するまでの待遇も違うという。日本は永住権を取得するまでにかかる時間は10年とシンガポールよりも長いが、起業家とその家族は移住してすぐに無償で義務教育受けることができ社会保険にも入れるなど、日本人と同じ福利厚生を受けられると魅力を伝えている。違いはせいぜい選挙権がないことくらいだとしている。この点、シンガポールは永住権を取るまでは外国人として待遇に大きな違いがあると伝えた。

 シンガポールは公用語の中に中国語が含まれており、言葉の壁がない分だけ敷居が低く便利なのではないかと思われるが、それでも日本が選ばれるならそれだけ魅力があるのだろう。日本は外国人にとって住みやすい国になっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)