GDPで日本を追い抜いてからの中国は、さらなる発展を遂げ、日本よりも進んでいる面も少なくない。モバイル決済の普及はその典型的な例といえるだろう。しかし、中国メディアの今日頭条は4日、世界最高峰の重要な技術のなかには日本人が開発したものが多いと紹介する記事を掲載し、日本に対する「認識」を正すように注意を促している。

 記事はまず、中国人は歴史問題ゆえに「日本を軽視する傾向がある」と指摘。過去には日本が遣隋使や遣唐使を派遣した関係性から「日本の教師だった」という自負もあるというが、「過去の栄光にすがった虚栄心を捨てなければ将来性はない」と自戒した。
 
 では、中国人は日本のどのような現実を直視するべきなのだろうか。記事は、日本には世界最先端の技術がたくさんあると紹介。例えば、日本の核融合超伝導トカマク型実験装置「JT60SA」は世界最先端で、フランスで建設が進む国際熱核融合実験炉「ITER」も参考にするほどだと技術の高さを称賛したほか、半導体のフラッシュメモリも日本人の発明だと紹介。

 医療分野でも日本の粒子線治療システムは世界で際立っており、この治療は欧米でも行われているが日本のシステムに頼らなければならないので日本は中心的な役割を担っていると紹介した。他にも、ナノレベルの世界を見ることができる電子顕微鏡など、日本には「いろいろな世界一、世界最小、世界唯一がある」と技術の高さを称賛している。

 それ以上に記事の中国人筆者が感心しているのは「それほどすごいのに、日本が思い上がらない」ことだという。いつまでも「日本の教師」気どりの中国とは全く異なっているという。日本は、どんな世界一を記録しても平常心だとも伝えているが、世界一の記録を次々と打ち立てて自信に変えている中国とは違うと言えるだろう。

 記事は、様々な「日本の世界一」を紹介しているが、多くの中国人がこうした事実を知らず「日本を軽視している」というのは、それだけ中国とは違って成果を前面に出していないからだろう。当の日本人でさえ、日本にそれほど多くの世界一があるというのは知らないのではないだろうか。目立たないだけで、日本は多くの分野で世界に最先端技術を提供しているのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)