中国メディア・東方網は3日、日本最大の古書店街として、東京の神保町について紹介する記事を掲載した。

 記事は、皇居の北側に位置する神田神保町界隈には古書店、カフェ、楽器店、カレー店という4つのシンボルが存在するとしたうえで、中でも古書店は200軒ほど存在し、通りには古書店の看板がひしめき合っていると紹介。日本文学の愛好者、本の愛好者は東京を訪れた際に必ず足を運びたい場所であるとし、「ここには古い本だけでなく、いまだ出会ったことのない喜びもたくさん隠されているのだ」と伝えた。

 そして、神保町の書店街の歴史は明治時代にまでさかのぼることができ、付近に多く存在した官吏や貴族の邸宅から廃棄された古書が多く集まったこと、そして、付近に複数の大学が存在して学生たちが盛んに書籍を売買したことから「本の街」として成長していったと説明。長い歴史の中で店舗の入れ替わりはあるものの、すでに2代、3代と歴史を受け継いでいる古書店も多く存在するとした。

 また、神保町の古書店では店主と親しくなることも楽しみの一つであり、この街が持つ独特の魅力でもあると紹介。老舗の古書店はどの店も決して派手な店構えをしておらず、入口もとても狭くなっている一方で、それゆえに外の世界とは隔絶された古本の世界に入り込むことができ、特に何かお目当ての本を探すつもりでなかったとしても、独特の雰囲気の中でアカデミックな雰囲気やノスタルジーに浸ることができるのだと伝えている。

 記事はさらに、神保町と隣接する小川町から御茶ノ水にかけては楽器やレコードの店が多く軒を連ねているとし、ギターを背負った若者に多く出会えるなど、古書店街とはまた違った雰囲気を味わえることを紹介した。

 古書店と、その店に並ぶ古い本には、長い年月をかけて醸成されたような独特の香りが漂う。便利な電子媒体では得ることのできない香りだ。古臭さ、カビ臭さと言ってしまうと元も子もないが、その香りをこよなく愛するファンは今もたくさんいる。表紙が色あせた、あるいは日焼けして茶色くなった本からは、印刷されている活字だけにとどまらない実に多くの情報が含まれているのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)