日清戦争後に日本が台湾を統治した期間は丸々50年間に及び、半世紀という期間は決して短くはないと言えるだろう。中国メディアの澎湃新聞はこのほど、「日本は50年間、台湾で何をしたのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、台湾統治の初期には現地住民の激しい抗日運動が起きており、その後も教育など多くの面で日本人と台湾人との間には待遇の違いがあったと指摘。中国では主にこうしたマイナス面を強調することが多いが、記事は「中国人の知らない事実」もあると紹介している。

 それは、「台湾人が日本統治による恩恵を実感した」ことだという。例えば「同化政策」により、日本語教育を徹底させたり志願兵制度を公布したりしたが、積極的に受け入れる台湾人の地位を上げる仕組みを作り、台湾人の中に医者や弁護士などのエリートや知識層が生まれたと紹介。これら知識層の台湾人が後の台湾に与えた影響は大きかったとしている。

 また、20世紀に入ると日本による統治の目立った成果として「衛生、治安、農業」面での進歩が見られたと記事は分析。熱帯の気候に属する台湾ではコレラなどの伝染病がよく起きていたが、日本は公権力を利用して衛生警察を設置し、人々の衛生観念を高めることで伝染病をかなりの程度抑えることができたと評価した。

 「治安」の面では、警察は厳格に法を守り、裁判などでも日本から来た裁判官は台湾とのつながりが何もないため公平な判断ができたと指摘。これは腐敗の深刻だった清王朝時代とは大きな違いだったとしている。さらに「農業」では、積極的に農業改革を行い、水利施設を整備することで、農業収入を大幅に上げることができたと紹介。加えて小学6年までを義務教育とすることで、台湾全体の知的レベルが上がったと伝えた。

 記事は、このように日本は台湾で「生活水準と社会秩序を引き上げた」と評価。日本が統治を始めて十数年で台湾は大きく変わり、特に初期には問題点もあったものの、結果的に安定した暮らしと近代化に台湾人は全体として感謝していると伝え、「これが中国人の知らない事実」だと締めくくっている。ぜひとも多くの中国人にこの「事実」を知ってもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)