日本は、日清戦争で勝利した結果、下関条約によって台湾を清朝から割譲され、1895年から第二次世界大戦が終結する1945年までの50年間、台湾を統治した。

 当初は台湾人たちからの激しい抵抗もあったが、インフラ整備や教育制度の整備が進んだとも言われており、日本による統治時代を肯定的に見る台湾人がいるのも事実だ。中国メディアの百家号は1日、台湾の高校の歴史の教科書が、日本を「母国と描写した」と問題視する記事を掲載した。

 台湾メディアの報道によると、台湾の高校の歴史の教科書において、台湾の経済発展の歴史について言及している箇所で「日本を母国と描写した」という。これについて、台湾国民党の蔡正元氏は、日本による植民地時代の台湾総督府と日本の内閣府は「母国と子国との関係ではない」と指摘。「地方政府と中央政府」であるため、台湾総督府は日本の内閣と歩調を合わせたとすべきであり、「母国」と描写したことを批判している。

 蔡氏によると、日本による植民統治時代に圧倒的大多数の台湾人は「中国を母国」としていたと主張。清国も民国政府も、台湾に住む大陸からの移住者の子孫に対して、母国の身分で接していたからだと論じている。

 日本と台湾の関係は良好であり、日本のことを強く慕ってくれている台湾人は少なくない。なかには台湾人の中には「母国は日本、祖国は台湾」という人もいるようだが、日本を母国と呼ぶかどうかについては議論の余地が大いにあると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)