中国が受注し、建設を行ってきたインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画について、インドネシア政府はこのほど「開業を1年延期する」ことを決定したという。中国メディアの新浪は2日、インドネシアの決定に対し、「予想していなかった」と驚きを示す記事を掲載した。

 記事は、新型コロナウイルスによる打撃を受け、経済成長率は大幅に低下しているインドネシアはこのほど、212億ドルを超える景気対策を打ち出したと紹介する一方、経済を動かさなければならない時に「ジャワ島の高速鉄道計画の開業延期まで打ち出したのは想定外と言う以外にない」と強調した。

 さらに、インドネシアの現地メディアが「新型コロナウイルス対策の予算を捻出するにあたって、高速鉄道計画について再調査を行ったところ、すでに予算超過であることが判明したため」だと報じたことを紹介した。

 ジャワ島の高速鉄道計画は中国にとって「車両からシステム、そして、建設工事に至るまで、そのすべてを中国側が受注した計画だった」と強調し、中国が推し進める海外進出政策「走出去」において、非常に重要なプロジェクトだったと強調しつつも、「建設工事によって深刻な交通渋滞が発生」したり、「建設現場が作業員の健康を行う可能性がある」などとして工事が一時停止するなど、ここのところはトラブルが続いていたのも事実だと論じた。

 ジャワ島の高速鉄道計画が遅れるのはあくまでも新型コロナウイルスの影響だが、中国はジャワ島の高速鉄道計画は中国政府が推し進める戦略「一帯一路」の重要な一部になるとの見方を示していたことから、開業の延期は「一帯一路」にも悪影響を及ぼすことになりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)