1972年、日中国交正常化を記念して中国から日本に2頭のジャイアントパンダが贈られた。それ以来、愛くるしいパンダは日本人に多くの癒しを与えてきたと言えるだろう。中国メディアの今日頭条は24日、神戸王子動物園のパンダのタンタン(旦旦)が中国に返還されることになったことを通じて、日本人のパンダに対する気持ちが良く分かると論じる記事を掲載した。

 神戸市立王子動物園で約20年も暮らしたタンタンは、人間で言うと72歳ほどにあたる24歳であり、記事は多くの日本人に惜しまれつつも健康を考えて中国に返還されることになったと紹介。そして、タンタンが日本へ来たのは繁殖目的もあるが、阪神大震災で被災した人々を元気づけるためでもあったと紹介し、タンタンが「関西の人々に与えた勇気や元気は計り知れず、20年間にわたって日本人を癒してきた」と伝えた。

 それゆえ返還が決まった際には、日本のネット上では多くの日本人から「さみしさ」や「悲しみ」の声があがったと紹介しつつ、一頭のパンダがこれほど日本人に愛される存在となったことは中国人を大いに驚かせたと紹介した。

 続けて記事は、タンタンが神戸で過ごした20年を考えると「日本人のタンタンに対する感情は愛だけでなく、もっと複雑なものがあるのではないか」と考察。なぜなら、タンタンの繁殖の最初の相手はタンタンに関心を示さず、後の相手となったコウコウ(興興)とは2度人工授精に成功するも死産など赤ちゃんが元気に育つことは無く、さらに興興は人工授精の麻酔中に急死するなど、様々な辛い経験をしてきたと説明し、こうした辛い経験も日本人のタンタンに対する感情を深めたに違いないと論じた。

 一方、パンダはもともと繁殖が非常に難しい動物であるゆえに、必ずしもすべての雌が出産し自分で子供を育てられるわけではないので、日本で過ごした生活もタンタンにとっては充実して幸せだったに違いないと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)