中国では大都市と地方都市やへき地の教育格差が問題になっている。多くの地域では大都市と比べ深刻な教師不足にあえいでおり社会問題になっている。一方、日本では地方都市や過疎の地域でも依然として教師が十分に確保されている。しかも、教師たちは地方都市に喜んで定住しており、大都市と地方都市の教育制度や教師の質などもさほど差がないようだ。一体なぜなのか。中国メディアの百度がこの点を分析し「日本で教育格差がない」三つの理由を挙げている。

 まず、一つ目の理由は「手厚い待遇」。勤務地が都市でも農村地域でも、教師の給与は十分に保障されている。場合によっては住居手当などもあるため、中国メディアは「中国人教師から見えればうらやましい待遇だ」と述べている。

 二つ目は「教師の社会的地位や質の高さ」。日本では教師の社会的立場はそれなりに安定している。さらに、教師たちは都市部や過疎地など様々な地域に派遣されるため、都市であろうと、過疎地であろうと教師の質に差はさほどない。一方、「中国ではいまだ農村地域に対し根強い偏見があり、農村部の教師は軽蔑されている」と中国メディアは述べている。

 三つ目は「政府による支援」。日本政府は都市部や過疎地の教育機関に差を設けず、どこでも一律の教育設備で学べるよう明文化している。そのため、日本全国どこでも受けられる教育に差がないのだ。

 中国メディアはこうした日本の教育制度を取り上げ「我が国の教育制度は多くの問題を抱えている」と指摘している。具体的には現在、親が都市に出稼ぎに行ったため農村地域に置き去りにされる「留守児童」問題により、農村地域の子供たちの教育はないがしろにされている。さらに、都市部の教師たちは農村地域やへき地への偏見が根強く、派遣されたがらないため、教育の格差が深刻化している。中国メディアは「こうした問題を日本のように改善するには、相当のエネルギーが必要だろう」とまとめている。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)