著しい経済発展を遂げたとはいえ、日本や韓国の平均収入と比べると「中国の収入はまだまだ低い」と感じる中国人は少なくないようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国人の平均月収はなぜ日本や韓国より圧倒的に低いのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 仕事をするならば、誰でも収入の良い仕事に就きたいと願うものだ。これはもちろん中国でも同様だが、記事は「高収入の仕事を求める中国人はますます増えているが、これは少しでも生活の質を向上させたいという願いと、生活上のストレスが増大していることが理由だ」と主張した。

 そして、中国人の平均収入は経済成長を背景に伸びてきているが、それでも日本や韓国に比べると「低すぎるのが不満」であるとし、月収2300元(約3万5000円)ほどで暮らしている中国人は非常に多く、少ない人だと1400元(約2万1000円)ほどしか手にできていないと主張。時給に換算すると約10元(約150円)ほどしか手にできていない人も多いと強調し、日本であれば最低でも時給800円から1000円ほど、韓国であれば時給680円ほどは手にできると伝え、「たとえ同じ仕事であっても中国人が手にできるお金は非常に少ない」と論じた。

 記事は、「中国は日韓にも劣らない経済発展を遂げたのに、手にする収入の額にここまでの差があることは理解しがたい」というのが多くの中国人の感情だと指摘する一方、日韓との差があるのには明確な理由があると強調。スマートフォンを例にこのからくりを説明し、「中国のスマートフォンは米アップルと張り合えるほど世界で人気だ」としながらも、「中国のスマホは日本や米国から部品や技術を購入しているため、1台あたりの利益という点で見るとアップルに到底かなわない」と指摘し、こうした差が収入に影響するのだと主張した。

 また、ジニ係数を見れば分かるとおり、日本は富の分配が比較的公平な国だが、社会主義国であるはずの中国は日本以上に不公平となっている。記事は「中国人の収入が低いのは、富の分配が不公平だからだ」と主張し、不満を示したうえで、日本と韓国、そして中国では物価に相違があることは認めつつも、同じ仕事であっても「日本人や韓国人の方が多くの収入を得ている事実は複雑な気持ちにならざるを得ない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)