日本では交通事故発生件数が年々減少傾向にある。警察庁の統計によると、2019年の交通事故死者数は3215人で、前年から317人減少したという。自動車保有台数は減ってはいないのに、なぜ日本の交通事情は改善されているのだろうか。中国メディアの百家号は26日、中国と日本の交通事情を比較し、日本で交通死亡事故が少ない理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、自動車大国である中国の交通死亡事故は毎年10万件ほどに上ると紹介。14億人という人口から考えると決して多い数とは言えないとしつつも、割合からすると日本よりずっと多いと指摘した。「同じ自動車大国である日本では、わずか3分の1」だという。

 なぜ日本は交通死亡事故が少ないのか。記事は、主に「交通ルールの厳しさ」が理由の1つだと分析。日本は運転手の民度が非常に高いが、それは法律が厳しいからで、だから事故がこれほど少ないとしている。罰金の金額も日本は高く、ハイビームを使用するといった小さな違反でも高額の罰金が科せられると伝えている。これは、先行車・対向車・歩行者がいる場合でハイビームを付けると、最大で5万円以下の罰則が科せられるという道路交通法第52条を指しているようだ。しかし、ハイビームに関しては、暗い道で歩行者などを遠くから発見できるという利点があることも知られており、日本では正しい理解と使用法で事故を未然に防げていると言えるだろう。

 また、中国は「飲酒運転に甘すぎる」と指摘。罰則はあるもののそれほど厳しくないためか、検挙されていないだけでかなりの数の飲酒運転がまかり通ってしまっているようだ。日本では「そのまま刑務所行きになる」としているが、酒気帯びの場合には3年以下の懲役または50万円以下の罰金、酒酔い運転の場合は5年以下の懲役、または100万円以下の罰金と定められている。いずれにしても、中国と比べれば厳しい刑罰と言えそうだ。

 本来は、刑罰を厳しくしなくても個々の運転手が自主的に交通ルールを守るのが理想だが、やはり事故率と法律の厳しさは連動しているようだ。日本では、「ながらスマホ」への取り締まりが厳しくなり、今年3月には「あおり運転」の罰則や高齢ドライバーの技能検査を盛り込んだ、道路交通法改正案が閣議決定されている。こうした法律により、日本の交通状況がさらに良くなることを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)