中国メディア・東方網は27日、中国バスケ界の英雄・姚明(ヤオ・ミン)氏が中国スポーツ界の改革で提起した内容について、まさに日本が積み上げてきた経験そのものであるとする記事を掲載した。

 記事は、中国バスケットボール協会主席を務める姚氏がテレビのインタビューを受けた際に「教育も体育も『育てる』という共通の柱を持っており、両者をうまく結びつけることが必要だ」と語るとともに、スポーツは単なる身体鍛錬に留まらず、若者の意識や品性を高め、団結心を培い、コミュニケーション力やリーダーシップを養うといった人としての総合力を向上させるうえで実に大きな価値を持っているとの考えを示したと伝えた。

 また、中国におけるスポーツ普及のポイントとして姚氏が「スポーツ指導者、特色ある大会の開催、保護者のサポート」の3点を挙げたことを紹介したうえで、「実は日本ではすでに実践されているのだ」と指摘。その例として夏の風物詩として知られる「甲子園」こと全国高校野球選手権を挙げ、すでに100年以上の歴史を持つ同大会が今年は新型コロナウイルスの影響で中止になり、数多の球児たちが涙を流したと紹介している。

 記事は、姚氏の考えが「時間をかけて、甲子園のような大会を作っていき、そこから中国のスポーツを変えていく」というものであることは明らかだとする一方、この構想を実現するには数十年、さらには100年といったとても長い時間が必要だと指摘。「日本には長い間積み上げてきた伝統があるが、中国のスポーツにはそのような伝統や習慣はない状態が続いてきたのだから」とした。

 伝統は1年や2年で作れるものでもなければ、たった数年で結果が出るものでもない。その一方で、長い道のりを覚悟して動き出さなければ、いつまでたっても伝統は生まれない。スポーツ選手として多くの青少年が夢を追いかけられる環境をどう作っていくか、その構想を練るところから始めなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)