日本のテニス界には男女ともに世界ランク上位の選手がいる。一昔前はアジアのテニス界をリードしていたのは中国だったが、日本と中国のテニスにおける立場は完全に逆転していると言えるだろう。中国メディアの東方体育は22日、「日本はテニスにおいて中国を圧倒し、アジアで上位の座を占拠出来ているのはなぜか」とする記事を掲載した。

 記事は、中国の女子テニス選手である李娜選手はアジア出身の選手として初めてのグランドスラム優勝者であるとし、彼女の引退後も中国女子テニスは成長を続け、有名選手を輩出している」と主張。しかし、WTA女子テニス世界ランキングでは30位前後が最高で、ATP男子世界ランキングでは100位にすら入っていない」のが現状だと指摘した。

 一方、日本テニス界は男子は錦織圭選手、女子は大阪なおみ選手を筆頭に世界トップクラスの選手がおり、しかも男女ともに実力のある選手が「泉のように湧き続けている」と主張。他のアジアの国々と比べても多くの実力選手を輩出しているのが近年の日本であると主張した。

 続けて、なぜ日本テニス界は実力ある選手を次々に輩出できるのかと疑問を投げかけ、これは「青少年プレーヤーを育成する環境」が関係していると指摘。たとえば日本では小学校の学習指導要領にテニスが記載されたことが話題になったほか、中学校や高校の部活動ではすでに極めて身近なスポーツとなっている。また、日本全国に青少年を育成するテニスクラブがあり国際試合を支援する体制もあると伝え、このような環境が日本テニス界の飛躍的な発展につながったのではないかと主張した。

 過去に日本ではテニス人口が約373万人と大きく減少したこともあったが、2018年に大阪なおみ選手が活躍してから600万人以上に増加しているという。運動よりも学業が重視される中国ではテニスは決して身近なスポーツではなく、子どもがスポーツに打ち込むことを支持しない親が多数いるという違いもあるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)