日本経営管理教育協会がみる中国 第621回 ――坂本晃

◆日本の歴史の中で大きく長期的な変革の時か

 日本は西暦600年ごろに国らしくなり、天皇を中心とした時代を経て約500年後1185年に、武家、今日的に言えば軍事政権の始まりである鎌倉時代に入った。

 その418年後1603年に農業経済で士農工商という身分制度を元に江戸時代が始まり、江戸、現在の東京が日本の中心になった。

 更に165年後1868年の明治維新で鎖国から開国へ、欧米先進諸国に追いつけ追い越せの時代、「富国強兵」を国是に、民権主義、工業経済になり、身分制度は華族氏族平民に、士であった者を中心に陸軍、海軍といった軍隊を組織し、民権政治と競合、1894年日清戦争、1904年日露戦争には勝利した。

 明治維新から77年後1945年第2次世界大戦に敗れ、連合国による日本の民主化や経済復興を推進、身分制度の廃止、年率10%台の高度経済成長を16年間にわたり継続し、1968年アメリカに次ぐ経済大国になったが2010年に中国に追い越されて第3位になり、工業化から情報化へ変革しつつ戦後72年を経て2020年現在に及ぶ。

◆日本の感染症予防対策の変遷

 2016年に今後は戦争ではなく、ウイルスが世界を脅かすと予言した方が、アメリカにはおられた。2019年11月に中国武漢で発生し、世界的に蔓延したいわれている「新型コロナウイルス=COVID-19」は、人類の感染症の歴史に残るひとつの状況であろう。

 主な感染症として、1347年ペスト、1852年コレラ、1919年インフルエンザ、1960年エイズ、日本では死者をださなかった2003年SARSなどがあげられ、今回はそれらに次ぐ世界的な感染症と言われている。

 日本の現在における感染症対策は、戦前の1937年「保健所法」が施行され、国民一般を対象とする国の健康指導相談の機関として、保健所が設置されることとなった。その業務の一つとして感染症対策が盛り込まれている。

 同じような病気なのになぜ健康保険が適用できず、国の財政の中で対応しなければならないのか疑問にもたたれた方は多いと思われる。

 平時では主に母子の健康について、保健所に厄介になられたことでしょう。

◆日本のみならず世界でも変化のきっかけ

 2019年秋まで世界経済は、グローバル化を基盤とした経済と地産地消の経済と、それぞれの経済性を根拠に発展してきた。国を超えて人物金がある程度制 限を受けつつも自由に往来できる世界だった。

 従来は雇用、しかも工場や事務所に出勤して高齢化まで働くという形が経済基盤の基本であった。

 それが外出自粛や禁止といった状態になり、ネットを通じて仕事を行うことを強制された。この機会に新たにビジネスを開拓できるビジネスも台頭するが、すべてが置き換われず、実物の物や人を運ぶビジネスは存続しよう。

 同時に今回のコロナを境に、各国とも鎖国状態に急変、いずれは開国しようが、個人がそれぞれ大企業、中小企業、個人事業において、その成果により、経済的な生涯収支が実現できるように更に変革されよう。

 人間は基本的には人脈の形成がビジネスの基本とも考えられ、その一つの手段として飲食の機会が利用されてきた。

 教育も経済全体に役立つように行われる新たな対応が求められよう。

 情報化に次ぐ変革分野としては医療介護の分野があり、人間だれしも不老長寿を念願し、この分野が今後の経済の中心となろう。

 人類の歴史の中で、新しい生涯の生活様式が求められている。(写真は、都市型保健所発祥の地の碑。提供:日本経営管理教育協会)