中国には、2017年に流行語になった「中国新4大発明」という言葉がある。この新4大発明は高速鉄道、モバイル決済、eコマース、シェアサイクルを指したものだが、いずれも中国で発明されたものではない。

 中国メディアの百家号は20日、世界で初めて開業した高速鉄道は「新幹線」であり、その意味では高速鉄道は日本の発明というべきなのに、なぜ中国は高速鉄道を「新4大発明」に含めているのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 2017年当時、北京外国語大学シルクロード研究院が中国に留学していた外国人を対象に、中国の新4大発明には何が含まれると思うかというテーマについて調査したところ、高速鉄道、モバイル決済、eコマース、シェアサイクルという調査結果が得られたという。

 しかし記事は、高速鉄道が日本の発明であることは明らかなのに、なぜ中国の新4大発明に選ばれたのかと問いかけ、その理由は「高速鉄道の発展速度」で中国は世界トップだからだと主張した。

 また高速鉄道を最初に建設したのは中国ではないが、中国が高速鉄道産業を発展させたスピードは他のどの国も到底真似できるものではないと説明。たとえば日本は1964年に東海道新幹線を開業させたが、新幹線はまだ日本のすべての県には普及していないと強調する一方、中国はわずか10年でほぼすべての地方に普及させたとし、こうした点が外国人に高速鉄道は中国の発明であるという印象を抱かせる要因になったのだろうと論じた。

 中国新4大発明とされる高速鉄道、モバイル決済、eコマース、シェアサイクルはどれも中国で発明されたものではなく、ただ中国国内での応用が他国よりも大規模であるだけであり、「新4大発明」という言葉だけが一人歩きしている状況だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)