台湾やベトナムにはバイクが非常に多いというのは有名だが、中国の街もまたバイクが非常に多い。しかし、中国の場合は「電動バイク」という違いがある。運転免許が不要なので誰もが気軽に乗れて、1人1台と言っても過言ではないほどすっかりメジャーな乗り物になっている。

 そのためか、中国人からすると、日本では電動バイクをほとんど見ることがないのは意外なようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「なぜ日本は電動バイクが少ないのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、電動バイクがいかに便利かを紹介。免許もガソリンも必要がなく、原油を輸入している日本では電動バイクの方が本来は需要があるはずだと指摘している。すっかり電動バイクの生活に慣れてしまった中国では、電動バイクを使わないほうが不思議なのだろう。

 では、なぜ日本には電動バイクが少ないのだろうか。記事は「日本にはオートバイがあるから」と分析。中国では原動機を搭載した二輪車に制限があり、そのために電動バイクが広まったのだが、日本にはこのような制限はない。また、オートバイには「走行距離が短い」「電池を定期的に換えないといけない」という欠点がなく、そのうえ日本には有名なバイクメーカーが多いので、電動バイクメーカーがシェアを奪う余地がないという理由も考えられるとしている。

 この記事に対し、中国のネットユーザーからは電池が心配で「遠くに行くと帰ってこられるかどうかハラハラする」、「近場の用事にしか使えない」、「充電に時間がかかる」といった不満のコメントが寄せられていた。充電に時間がかかり、近場の移動にしか使えないというのは正直かなり効率が悪い。また「危険性」を指摘する人もいて、「充電中に爆発事故が頻発する」電動バイクに不安を抱き、ガソリンを入れるバイクの方が安全だと比較していた。

 記事では、日本はオートバイがあるので電動バイクが普及していないとしているが、これは的外れな分析と言わざるを得ないだろう。日本のオートバイ市場規模はピーク時の年間約320万台販売から、最近では約10分の1にまで落ち込んでいる。実際のところ電動バイクが普及しないのは、もともとオートバイ市場が縮小しているうえに、中国と違って日本では運転免許証が必要なのがハードルを上げているからなのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)