日本以上の学歴社会である中国。学校で行われる授業はあくまでも知識は詰め込むためのものであり、体育や家庭科などの科目は授業数が非常に少ないと言われている。

 そして、体育の授業の少なさは青少年の「体力」に如実に表れているようで、中国では深刻なほど青少年の体力が低下しているという。中国メディアの百家号はこのほど、中国の学生たちは1000メートルを走破できないと伝える記事を掲載し、「日本の青少年との体力の差は大きい」と伝えた。

 記事はまず、人の体力には個人差があるものの、運動することで体力増進につながるものだと強調する一方、中国の青少年は勉強に追われ、運動をする時間がまったくないと指摘。特に大学生ともなると勉強漬けになるとし、毎年行われる体力測定で女性は800メートル、男性は1000メートルのランニングがあるが、ほとんどの学生が走りきることができないほどだと紹介した。

 さらに、小学校の運動会におけるちょっとした運動でも「卒倒」する児童が続出するほど、「中国の青少年には体力や持久力がない」と伝え、それは中国では体育の授業が他の科目の授業に変更されてしまうことがよく起こっているからだと指摘した。一方、日本の学校では体育の授業も重視されているため、日本の青少年は健康的で体力もあると強調し、「日中の青少年の体力差は非常に大きい」と懸念を示した。

 新型コロナウイルスの感染拡大が一段落した中国では、学校の授業も徐々に再開されつつあるが、マスクを着用したまま体育の授業を行った生徒が死亡する事故も発生していて、体育の授業がすべて中止になっている地域もあるようだ。丈夫で健康な体があってこそ有意義な人生を送れることに多くの中国人も気が付いてはいるものの、社会全体が学歴社会であるためほかに方法がないのが現状のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)