夏の風物詩と言えば、花火は欠かせないだろう。年々増加してきた中国からの旅行客のなかには、わざわざ事前に調べて花火大会の日程に合わせてくる人も少なくなかった。しかも、日本の花火大会は「無料で見られる」という魅力もある。中国メディアの百家号は13日、日本の花火大会は無料で見られると紹介する記事を掲載した。

 日本の花火が夏の風物詩になっているのは、江戸時代に川開きで花火をあげたのが始まりだと言われている。そのためか、夏に川のあるところで花火大会が開催されることが多く、花火が水面に移ってより美しく、幻想的な雰囲気を作り出している。当日は、屋台も出てイベントも開かれたりする楽しい娯楽会場となるが入場料を取ることはない。これは中国人にとって非常に意外なことのようだ。

 中国では、人の集まる観光地は有料なのが普通だ。きれいに準備された会場で娯楽を楽しむのに無料ということはあり得ないというのが中国では共通認識になっているのだろう。そのうえ、日本の花火大会は驚くほどのお金がかかっているものだ。

 実際のところ、1万発の花火を打ち上げるには5000万円から1億円かかると言われており、決して費用は安くない。それなのに「花火大会の参加が無料」なのはどうしてだろうか。記事は、主催者はスポンサーを募り、花火をあげた際にアナウンスして協賛金を得る仕組みになっていると紹介。さらには、花火が良く見える場所に有料席を設けて収入を得たり、花火大会を地域の重要な観光資源とみなす地方自治体が補助金を出したりすることもあると伝えている。

 今年の花火大会は、新型コロナウイルス感染を鑑みて、各地で開催中止や延期が発表されている。しかし必ずいつか収束するのは間違いなく、新型コロナウイルスとの戦いに勝ったあかつきには、存分に花火大会を楽しみたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)