日本経営管理教育協会が見る中国 第620回 ――永野剛

 在香港日本国総領事館HPによると、4月29日に日本政府は令和2年春の叙勲を発表し、前香港和僑会会長である荻野さんが旭日双光章を授与されることを発表しました。

 荻野さんとの接点は、私が東京和僑会事務局長の時期に何度もお会いしていたので、今回の叙勲授与は大変喜ばしい事であります。東京での海外進出セミナーに基調講演をして頂いたり、ロサンゼルス和僑会立ち上げの際には、香港からわざわざお越しいただき打ち合わせを実施したり、毎年実施していた和僑会メンバーが集う和僑総会などの際に幾度となくお会いさせていただいておりました。功績として記されているのは「日本と香港の経済交流の促進および在留邦人の教育発展に寄与」とあり、和僑会メンバーからはFacebookで祝福のメッセージが多く寄せられています。

 荻野さんについてご存じ無い方もおられると思いますので、在香港日本国総領事館HP記載のご経歴を下記にご紹介致します。

 “荻野正明氏は,香港で最大の日系スーパーの一つである「シティースーパー」を立ち上げ,これを発展されました。また農水産品・食品をはじめとする我が国産品の香港人への紹介・普及に極めて貢献され,日港経済・文化関係の発展に優れて寄与されました。また香港和僑会の設立に尽力され,2012年に同会会長に就任後はとりわけ会の運営を積極的にリード,粉骨砕身されました。自身が当地で起業し,グループ会社を発展させた経験も踏まえ,物心両面で起業を目指す邦人を支援し,日本と香港の経済交流の発展に大きく寄与されました。同氏は香港日本人補習校の開講準備段階から尽力され,開校後も同校運営委員会の運営委員長として同校の安定的な運営に多大なる貢献されました。
  なお,平成29年度(2017年度)の外務大臣表彰も受賞されています。”

 荻野さんは和僑会で初めて私費を投じファンドを創り起業家支援に取り組み、尖沙咀に香港和僑会事務所も開設され運営にご尽力されました。私は香港に仕事やプライベートで訪れる際には、アポ無しで立ち寄ると必ず知人に出会う“場”であり、仲間に出会える“場”こそが和僑会の最大な魅力だとつくづく毎回感じていました。異国の地で日本人が集い「共存共栄・相互扶助・地域社会への貢献」をするために大切なことを、後進の為にご自身の経験から様々なことを教えて下さいました。

 コロナ禍の今。荻野さんの偉大な功績を、今を生き抜く道標とし、香港を始め世界中の和僑たちが日々闘う力となった叙勲であります。誠におめでとうございます。(写真:2019年7月11日 香港和僑会事務所(尖沙咀) 飛び入り参加した香港和僑会定例会にて筆者撮影。提供:日本経営管理教育協会)