日本で身分を証明するために使われる公文書はパスポートや運転免許証などいくつかの種類があるが、「身分証明書」そのものは存在しない。

 中国では「居民身分証」と呼ばれる身分証明書が存在し、飛行機や高速鉄道の利用をはじめ、何をするにしても必要となるほど居民身分証が日常に浸透している。中国メディアの今日頭条は10日、アジア各国の身分証明書を紹介しつつ、日本には中国のような身分証明書が存在しないと驚きを示す記事を掲載した。

 記事は、マレーシアや韓国をはじめとするアジア各国の身分証明書を写真付きで紹介しているが、どの国の身分証明書も基本的には本人の顔写真と名前、そして個人を識別できる番号が記載されていて所持しやすいカードとなっている。また個人情報保護や利便性のために、ICチップが搭載されたり、バーコードがついた身分証明書もあることを説明した。

 中国人が持つ身分証である「居民身分証」は日本では考えられないほど広範な手続きに必要となるものだ。法的な手続きはもちろんだが、切符の購入、さらに現在では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、個人の健康状態を証明する「健康コード」にも身分証番号が用いられるなど、幅広い用途で活用されている。また、中国の身分証は進化を遂げており、偽造防止のホログラムから、現在はICチップが搭載され指紋認証も組み込まれるなど、常に向上が図られている。

 記事は日本で使われる身分証は「いくつも種類があり、中国のように全土で通用する統一された身分証は存在しない」と驚きとともに伝えた。中国人にとって居民身分証は非常に大切なもので、大抵の人は自分に割り当てられた18桁の身分証番号を暗記しているものだ。国によって制度が異なるとはいえ、日本には統一された身分証が無いことに中国人は衝撃を感じるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)