中国はどんな分野でも世界一を目指そうとする強い意欲と野心を持っているが、そんな中国にとって日本の新幹線は中国高速鉄道の良いライバルとなっているようだ。中国メディアの懂球帝は14日、なぜ「新幹線は速度で中国に敵わないのか」と疑問を投げかけ、分析する記事を掲載した。

 記事はまず、新幹線は世界に先駆けて発展した高速鉄道システムだと紹介する一方、近年になって急速に発展した中国に及ばなくなったと主張。特に営業速度においては中国高速鉄道が新幹線を上回っていると強調し、世界をリードしていたはずの新幹線が速度で中国に追い越されてしまったのかと問いかけた。

 記事は、地形と人口分布に関係があると分析。日本は山が多くて平地が少ない国だとし、路線すべてをトンネルとするのは現実的ではないので、どうしても山を避けてルートが曲がってしまうのだとした。また、人口の偏る首都圏では駅と駅との間隔が狭くなり、結果スピードは出ないと分析している。

 記事はさらに、日本の鉄道は私有化で経営が複雑になり、国営企業が経営を握る中国のように建設資金や土地収用、取り壊し、計画の変更などがスムーズではないとも違いを指摘。一方の中国は、トンネル建設の経験が豊富で技術も高い利点もあるとしている。

 記事では、日本以上の速度が出せると中国高速鉄道を自画自賛しているが、記事に寄せられたコメントを見ると、ほとんどのユーザーは新幹線に好意的で、記事の内容に批判的な態度を見せていた。「日本は国土が狭いので速度が出ないし、速度を出す必要性もない」という人や、「新幹線の清潔さと乗客の民度を比較すると、中国高速鉄道はまだまだだ」とコメントしている人も見られた。

 確かに日本の地形などを考えると速度を出すのには不利と言えるだろう。この点中国には広大な土地があり直線で建設しやすい利点があるのは確かだ。とはいえ、日本はリニア中央新幹線の建設がすでに始まっており、実験では時速600キロを超え世界一となっている。営業速度も時速500キロになる見込みで、鉄輪式ではないとはいえやはり日本は高速鉄道の分野で進んでいると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)