中国では近代における日本と中国の発展の分かれ道になった契機は「明治維新」だったとの見方がある。中国でも明治維新と似たような「洋務運動」という改革が進められたが成功には至らなかったとされている。中国メディアの今日頭条はこのほど、近代アジアではどの国も改革に成功しなかったのに「日本だけが成功したのはなぜか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、アジアでは日本だけでなく多くの国が改革にチャレンジしたと紹介。インド、イラン、オスマン帝国、それに「かつて最強だった国」清王朝も、近代化に向けて改革しようとしたが衰退の流れは止められなかったと伝えている。しかし日本は明治維新で三権分立を確立し、工業化によって生産能力を大幅に向上させ、教育改革も進めたほか、不平等条約の撤廃に成功するなどの外交成果もあり、「世界で唯一、白人ではない国が列強になった」と紹介した。

 ではなぜ日本は改革に成功できたのだろうか。中国では「日本は小国なので改革がしやすかった」という説があるが、その説明は十分ではないと記事は指摘。実際のところ日本はそれほど小さくはなく英国より大きいうえ、明治維新当時、すでに人口3000万人を超えていたためだと強調した。

 続けて、日本が改革に成功した背景として、江戸時代の幕藩体制を挙げ、「中央集権が弱く、各藩に活力があった」と指摘し、この活力が改革を推し進める力となり、この点で中央集権の傾向が強かった中国とは異なっていたと論じた。このほか、江戸時代からすでに「資本主義経済」の形ができていたことや都市化率がすでに高かったこと、識字率も高かったため発展の基礎がすでに出来上がっていたのだと分析。さらに思想面でも「王政復古」という大義があったので、改革がスムーズに進んだとしている。

 こうして見ると、日本の明治維新は確かに世界的にも特殊な例だったと言えるだろう。記事に対して、日本は島国ゆえに危機感が強く、自分を変えようという意識が強かったのではないかという意見が寄せられていた。日本と中国は、地理的にも近く、似通っているところは多いが、近代の改革においては中国人が考えるよりもずっと前から違いがあったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)