香港は日本人にとって人気の渡航先の1つで、2018年に香港を訪問した日本人の数は128万7800人に上った。距離も近く、美食も豊富で、アジアと欧米の文化の交差点ともいえる香港は独特の魅力であふれている。日本が好きな香港人も少なくなく、英語が通じる利点もある。中国メディアの百度家は15日、香港は日本人旅行者を歓迎するのに、中国人はさほど歓迎されていないと不満を示す記事を掲載した。

 どんなところに、日本人と中国からの旅行者に対する対応の違いを感じるのだろうか。記事は、「滞在できる期間が全然違う」と伝えている。中国からの旅行者は、「わずか7日」しか滞在できないのに、日本人は90日も滞在できることを強調した。中国人にとっては「国内での移動なのに」7日しか滞在できないのは納得できないのも当然だ。

 記事は、この理由について「中国から人が流入しすぎた」ことにあると分析。香港は世界でもまれにみる超過密地域で、極めて小さなエリアに700万人以上がひしめき合って暮らしている。そのため、住宅と交通に深刻なひずみが出ているが、記事はそうなってしまったのはひとえに香港の進んだ経済・生活・教育に引き寄せられて移住してきた中国からの流入者のためだとしている。記事では指摘していないが、中国から越境して香港で出産しようとする女性もいるため、妊婦の入境にも厳しい。香港政府はこれ以上の流入を抑えようとしているようだ。

 それに引き換え、日本からの旅行客は移住が目的ではなく短期旅行者だ。そのため、香港にとっては「経済を回してくれる」貴重な存在で、むしろ「長期滞在して欲しい」くらいだ、と差別的に感じる香港政府の対応には理由があると伝えている。

 香港は訪日旅行者の多い地域でもある。2018年には220万人もの香港人が日本を訪問しており、その多くがリピート客だったと言われている。今は日本も香港も、双方が旅行客を受け入れられない状態が続いているが、早く以前のように旅行者が行き来できるようになってほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)