新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中で経済的に困窮する人が続出するなか、安定している公務員をうらやましく思った人は少なくないだろう。しかし、日本の公務員は世知辛いそうだ。中国メディアの今日頭条は16日、日本では公務員の社会的地位が低いと指摘する記事を掲載した。

 「社会的地位が低い」というのは、あくまでも「中国と比べると」という意味だろう。中国における公務員は非常に人気の高い安定職で、職種によって多種の違いがあるとはいえ、基本的に残業などはほとんどなく休みはきちんとあり、仕事は楽で安定した収入を得ることができる。

 しかも、最近でこそ腐敗撲滅運動のため少なくなってきたとはいえ、以前は袖の下などの「灰色収入」も期待できたおいしい職業だ。コロナウイルス自粛で職を失ったり会社が倒産したりという中国人が多いなか、お金の心配をせずに安心して自粛できる公務員をうらやんだ中国人は多かったに違いない。

 では、日本の公務員はどこが世知辛いのだろうか。記事は、日本の公務員は「ガラス張り」で、お金の流れや働きぶりをチェックされると世知辛さを伝えた。ちなみに中国では公務員の仕事がなかなか庶民からは見えない。日本では公務員の給料は自分たちの支払う税金から出ているのだから、しっかり働いてもらわなければ困るという風潮があるのは事実で、この点中国の公務員は総じて態度が悪く、人びとの反感を買っている。

 記事はさらに、日本は「役所の建物が質素で無駄が一切なく、管理職でもぼろぼろの椅子に座っている。そのうえ残業も多い」と紹介。社会の公務員に向ける目の厳しさを伝えながら、「だから日本の政治はクリーンなのではないか」と主張した。

 確かに、中国の公務員と比べると日本の公務員は「低待遇」で大変な仕事に見えるだろう。しかし、そもそも公務員は「国民全体の奉仕者として」働くものと憲法で定められている。この点、常に偉そうで上から目線の中国の公務員の場合、その概念が根本的に違っているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)