新幹線は安全の高さのみならず、運行時間の正確さにも定評があり、世界から称賛を受けている。しかし、新幹線のすばらしさはそれだけではない。香港メディアの鳳凰網はこのほど、日本の新幹線が「7分で見せてくれる奇跡の掃除」について紹介する動画を掲載した。

 この「奇跡の7分間」は、新幹線が駅のホームに到着してから折り返して発車するまでのわずか7分間で車両の掃除を済ませるというものだ。新幹線が停車している時間は12分なのだが、乗客の降車と乗車に5分かかるので掃除にかけられる時間は7分しかない。しかし、7分しかないからといって適当に済ませるわけではないのが、中国人の尊敬する日本人の「匠の精神」なのかもしれない。

 動画では、その7分間でどのように掃除しているかを早送りで紹介。清掃員は1人あたり1車両を担当しているそうで、座席数にすると100ほどもあるという。荷物棚と座席に忘れ物が残っていないかを確認し、テーブルをきれいにし、トイレを掃除し、床を掃除し、ヘッドレストのカバーを交換し、席を戻して、責任者が確認したら全員で外に出て乗客をお迎えするというものだ。てきぱきとした無駄のない動きに目が奪われる。

 こうした素早い清掃には「事前の準備」が不可欠だ。動画では、清掃員が持ち歩く掃除バッグについて紹介している。小さなかばんの中に必要なものがすべて整然と収められていて、雑巾も用途別に色で分けられており、ちりとりは収納スペースにごみ袋が設置されているので、ちりとりを収納すればそのままごみも集められる仕組みになっているといった、細かな工夫を称賛している。

 「7分間」という短い時間に車両内をきれいにするのは、まさに「奇跡」だが、これだけ徹底した掃除はおもてなしの心があってこそできるものだろう。おもてなしの心は、日本のサービス業全体にも見られるもので、だからこそ日本のサービス業は世界から称賛されていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)