日本の文化や習慣には、中国の影響が色濃く反映されているが、「死生観」は幾分異なっているようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人と中国人の死生観の違いを考察する記事を掲載した。

 記事はまず、死生観は東洋と西洋とでは大きく異なると紹介。大きなくくりで言えば、同じ東洋である日本と中国の死生観には似通ったところがあり、2008年の日本映画「おくりびと」を見ても、複雑な儀式には既視感があったと記事は伝えた。とはいえ、大きな違いも感じたという。

 では、どんなところが違うのだろうか。記事は、日本の葬式は「秋のように静か」で、中国のように大泣きして騒がしくする葬式との違いを感じたようだ。これには、桜の花を愛でる日本人ならではの「死を美化する」考え方が影響していると記事は分析した。平安時代の和歌にも死を題材にしたものが多く、「命は短くはかないもの」で、死は「終わりではなく季節が移ろうように形を変えるだけ」という死生観が表れているとしている。

 中国では、葬式に大勢の人が集まり騒がしくなればなるほどメンツが立つという考え方が根強い。そのため、参列者を大勢集めるために葬式で女性のストリップを披露することが流行したほどだ。家族葬などの増加で簡素化が進む日本とは確かに違うと言えるだろう。

 記事は、中国人が生前に墓を買うなどの準備を進めておくのもメンツのためだと伝えているが、日本ではむしろ家族の手を煩わせたくないという理由が大きいようである。こうしてみると、日本は中国からさまざまな分野で影響を受けてきたとはいえ、死生観ではかなり異なっていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)