パンダは、その見た目の愛くるしさゆえに世界中で愛されている。また、中国の一部地域にのみ生息するという希少性から、外交に利用されることもある。日本でも中国からレンタルされたパンダが複数頭飼育されているが、パンダの所有権はあくまでも中国にあるため上野動物園で誕生した香香(シャンシャン)の中国への返還時期を巡って中国側と交渉が行われたことは記憶に新しい。

 中国メディアの今日頭条は10日、世界にはパンダをレンタルしたいと強く願いつつも、実現できていない国が多数あることを紹介する一方、「日本はなぜ複数頭のパンダをレンタルできているのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事はまず、パンダは中国の「国宝」とされ、中国人を含めて世界中の人々から愛されている動物であると紹介。絶滅危惧種の指定から解除されたものの、野生での生息数は2000頭ほどで、飼育個体数は600頭ほどしかいないため、今なお希少性の高い動物であり、パンダをレンタルしたいと願いつつもレンタルできない国も多いと強調。それなのになぜ「日本だけは何頭もパンダをレンタルできるのか」と疑問を投げかけた。

 この疑問の答えとして記事は、日本は中国から地理的に近く、自然環境も似ていることが1つ目の理由だと分析。そのため、パンダを貸し出す際の移動時間が短くて済み、パンダに余計なストレスを与えずに済み、健康を保ったまま移動させることができ、パンダが日本での生活環境に馴染みやすいと伝えた。

 また、日本と中国の契約では、日本国内で生まれたパンダの所有権も中国にあり、誕生から一定期間後は中国に返還することになっていると伝えつつ、日本がコストを負担して飼育と繁殖を手伝ってくれ、新たに誕生した子パンダの所有権まで中国に帰属することが認められていることは、中国にとって好条件であることも理由として考えられると紹介した。

 結論として記事は、日本と中国の間には暗い過去があるが、パンダはその緩和剤、日中友好の架け橋として重要な役割を担っていると強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)