世界で消費されるエネルギーは年々増加してきた。これは中国でも同様で、中国政府は2019年に新エネルギー車規制を導入したほどだ。これは2025年までに新エネルギー車が新車販売に占める割合を25%に引き上げるというもので、中国で販売される新車のうち、4台に1台が電気自動車やプラグインハイブリッド車などの新エネルギー車でなければならなくなる。

 中国では電気自動車の普及が進んでおり、水素自動車に力を入れてきた日本や韓国とは異なるところだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本と韓国が燃料電池車の開発を進めるなか、中国が電気自動車の開発を進めるのはなぜかと問いかける記事を掲載した。

 記事はまず、「燃料電池車の分野で、日本と韓国は進んでいて、欧米は静観、中国は日韓に後れを取っている」との見方があると紹介。しかし記事は、日本と韓国が新エネルギー車の開発に積極的なのは事実だが、欧米メーカーも早期から開発してきたと紹介。実際、ベンツやBMWなども研究開発しており、新型車を発表している。

 一方の中国は、今のところ電気自動車に力を入れているが、これは燃料電池車と相反するものなのだろうか。記事は、この2つは互いに補完し合う関係で競争になることはないと分析。中国には十分な石炭による発電が可能なので電気自動車を開発するのだと論じた。石油も石炭もない日本は水素自動車を進めるしかなかったと主張している。

 日本の自動車メーカーは長く燃料電池車の研究開発を続けており、高い技術を有している。一方の巨大な市場を持つ中国は電気自動車の開発を大々的に推進しており、この分野で高い競争力を持つメーカーも現れつつある。記事は燃料電池車と電気自動車は競争関係にないと主張しているが、実際には市場をめぐって競争になる可能性の方が高いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)