新型コロナウイルス感染拡大で、春節の長期休暇後そのまま自宅でのオンライン授業となった中国の学校教育だが、ようやく段階的に学校が再開し始めている。これでまた朝・昼・夕方と1日3回は学校の前が送迎の保護者でごった返すことになるだろう。中国では小学生のみならず、中学生や高校生でも保護者が学校まで送迎するのが当たり前になっている。

 1日3度も送迎するのは親にとって負担になるはずだが、逆に中国人にはなぜ日本の親は送迎しないのか不思議に感じるようだ。中国メディアの百度は25日、日本の小学生は親が送迎しないと紹介する記事を掲載した。

 記事は、その理由として教育の一環として「自分のことは自分でさせている」と紹介。つまり、小学校に上がるのを機に、1人で歩いて学校に行かせるのは「修行」であり、自立の第一歩になるという考え方だ。親が「厳しく」教育するおかげで、日本の子どもたちは自分で服を着たり自分で食事したりできると感心。何でも子どものためにしてあげる中国の親とは大違いだ。記事は、「中国では食事から結婚まで何でも親が面倒を見てあげるので、子どもは一生親のすねをかじり続ける」としている。

 また、「安全面」でも中国とは考え方が異なると紹介。記事は、日本では「安全対策」をしっかり取っていることに着目している。例えば、日本の子どもは「自分で自分の身を守るための教育」を受けていると紹介。学校では犯罪に巻き込まれないための教育を繰り返し実施し、子どもが臨機応変に対応できるように教えていると称賛している。

 また、地域住民が協力するという習慣もあり、登下校時間帯に見守り活動に参加してくれる人や、「子ども110番の家」も多く、子ども自身にも防犯ブザーやGPS発信機を持たせ安全対策を怠らないと紹介している。

 親が子どもを送迎していれば、親は安心で子どもも楽ができるが、日本の教育方法を知ればそればかりでもないことが分かるはずだ。中国では競争社会なので、何事もスタート地点で遅れるのを嫌がるが、自律性という点では日本の子どもは全体的に中国よりもスタート地点で優位に立っていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)