中国ではここ最近、日本というと「かつては先進的だったが今は落ちぶれた」というイメージが強いようだ。これは、中国が経済面のみならず科学技術でも力を付けてきたからだろう。しかし、本当に日本の科学技術は落ちぶれてしまったのだろうか。中国メディアの網易は24日、日本の科学力について表面だけを見てはいけないと警告する記事を掲載した。実際には「日本は地道に成長していて怖いほどだ」と主張している。

 記事はまず、日本に対してよく言われる「失われた20年」という言葉は、誤った印象を与えると注意を促している。その理由として、革新企業トップ100でランク入りした日本企業の数は米国よりも多く世界1位だったが、中国には1社も入っていなかったことを挙げた。日本の革新力の低下は事実ではないと指摘している。

 さらに、バブル崩壊後の日本経済は停滞したが、日本の科学技術はむしろこの20年の間に存在感を示してきたと強調。たとえば医療やロボット、素材、精密機器など、日本は今なお世界トップクラスの技術を有しており、たとえ成長中とはいえ中国の製造業はまだまだ日本には及ばないと日本の強さを指摘した。

 それで記事は、日本にはイノベーション力がないわけではないと主張。痛い思いをしたからこそ、人知れず発展を遂げてきたのだと伝えている。日本には、中国人がどう判断しようと科学技術面での実力があると言えるだろう。ただ、中国も科学技術強国を目指し、日本に追いつき追い越そうと躍起となっているのは事実だ。中国人が絶賛する日本のノーベル賞受賞数も、1980-90年代の研究が今認められている成果とも言われている。今後も日本が科学技術で中国に脅威を感じさせるほどの存在感を示すには、たゆまぬ努力が必要であるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)