今でこそ高速鉄道網が全国に拡大して移動が便利になった中国だが、以前は寝台列車が長距離の移動手段だった。春節の帰省ラッシュ時には足の踏み場もないほど混雑するが、その値段の安さから今でも根強い人気がある。中国メディアの百家号は19日、日本と中国の「寝台列車」の違いを分析する記事を掲載した。「格差はちょっとやそっとではない」と紹介している。

 中国の列車には、座席車両と寝台車両があり、それぞれに2種類あるので全部で4種類のなかから選ぶことになる。座席車両の「硬座」は2等席で最も安く、「軟座」は1等席に相当する。寝台車両も同様で「硬臥」が2等寝台、「軟臥」は1等寝台で、軟臥が最も値段が高い。日本ではほとんど絶滅してしまった寝台列車が、中国では高速鉄道が導入された今でも健在なのは、それだけ需要があるということだろう。

 記事は、長距離移動でよく利用される「硬臥」について紹介。寝台ということは当然靴を脱ぐわけだが、中国では「多くの人の足が臭い」と問題点を指摘。周りが迷惑するほど強いにおいがこもり、車内にはほかにもカップラーメンなどいろいろなにおいが入り混じり、つらい時間になるとしている。

 また、寝台の「狭さ」も指摘。「硬臥」は3段ベッドなので高さがなく、向かいのベッドとの距離も近い問題点があるという。実際、中国の寝台車両にはカーテンがないので丸見えだ。そのため記事は、特に女性は見られているということを意識して面倒に巻き込まれないようにする必要があるとした。中国の女性は普段から人目を気にしない傾向があるので、こうした人が密集するところでは注意して欲しいところだ。

 記事は、続いて日本の寝台列車を紹介。やはり先進的なだけあり、「設備が良い」と称賛。「広さ」にもゆとりがあり、日本の寝台列車は高級志向なので個室も多いと伝えた。そのうえカーテンが付いていて覗かれる心配はなく、「プライバシー」が確保されるとその快適さを称賛した。

 カーテンすらない寝台列車があるというほうが日本人にとっては衝撃だが、中国ではプライバシーの概念が薄いのだろう。寝台列車1つとっても、日本は高級路線であり中国とでは全く異なっていると言えるだろう。勇気がある人は、日本ではできない体験として中国の寝台列車に挑戦してみるのも良いかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)