中国では過去に起きた歴史上の出来事や、領土をめぐる対立などを理由に、日本や日本人に対して否定的な感情を抱いている人が少なからず存在する。テレビでは連日のように抗日ドラマが放送され、ネット上では日本を批判する書き込みが数多く存在するが、その一方では、日本を訪れる中国人旅行客が近年「爆発的に増加していた」という事実に多くの中国人は困惑していたという。

 中国メディアの百家号は21日、中国人はなぜ「日本を批判する」と同時に「日本を旅行で訪れていた」のかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事はまず、訪日経験のない中国人の多くは「日本や日本人に対して良い感情を抱いていないだろう」と主張する一方、それだけに日本を旅行で訪れる中国人が近年ずっと増加してきたことに「矛盾」を感じていたに違いないと主張した。

 そして、中国ネット上で日本を批判する書き込みが数多く存在しつつも、訪日中国人が増え続けてきた理由は「明確に存在するものだ」と主張し、たとえば「自然環境の素晴らしさは日本の魅力の1つだ」と指摘。また、日本は第2次世界大戦で焼け野原になりながらも短期間で復興を遂げた国であり、中国人にとっては「見習うに値することが多く存在する国だ」と主張し、秩序ある社会や治安の良さ、清潔な街並み、安心して購入し、使うことができる質の高い製品などはいずれも日本の魅力であると強調した。

 さらに、日本の漫画やアニメなどを見て育った中国人は多く、「中年以上の中国人は知らないかもしれないが、日本のサブカルチャーが中国の若年層に与えた影響は極めて大きい」と強調し、アニメや漫画を楽しんだ頃の幼少期の夢を実現させるために訪日している中国人は多いと論じた。

 確かに中国には日本や日本人に対して否定的な感情を抱いている人は少なくないのが現状だが、記事は「罵っているだけでは成長がない」と主張し、「現代においては理性的に日本と向き合うことが大切ではないか」と主張。日本を訪れ、日本の長所を知ることは自国の短所を知ることにもつながることを強調し、共に成長しつつ世界に目を向けていくことは大切なことであると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)