パクリ商品や海賊版と言えば真っ先に中国を思い浮かべる人は多いだろう。中国では多くの海賊版が出回っており、利用者や消費者自身が正規版だと思っていても実は海賊版だったということもあるようだ。中国メディアの百度は17日、「中国のゲーマーが20年間遊んできたゲームが偽物だった可能性」について紹介する記事を掲載した。

 記事によると、中国でも人気のあるアニメのカードゲームが「1990年代生まれの人なら、誰もが遊んだことがあるほど」流通してきたそうだ。しかし、このたび、このカードゲームが正式に中国に進出すると発表されたことで、「子どものころ遊んでいたあのゲームはすべて海賊版だった」ことが明らかになったという。2020年4月から正式に発売が開始され、新型コロナウイルス問題が収まった後には各種関連イベントも開かれる予定だという。

 記事は写真も掲載しているが、パッと見ただけでは偽物と本物はまったく区別がつかないほどそっくりだ。しかし、よく似ていると言えども「偽物は品質が悪くて粗さが目立ち、内容も突っ込みどころが満載で本家泣かせのおかしなものも多々あった」と記事は指摘した。

 では、子ども時代を海賊版のゲームで過ごした「90年代生まれの中国人」はどう感じているのだろうか。記事は、中国ネット上の反応として「ショックで涙が出た」という声や、「捨てられずに大切にしてきたカードに何の値打ちもないことが今になって初めて分かった」という声など反応は様々だと紹介。いずれにしても、中国全土で広く普及していただけに多くの中国人の注意を引いているようだ。

 これまで20年間も海賊版が我が物顔で流通し続けた中国の商環境には、やはり大きな問題があるのではないだろうか。これを機に、知的財産権に対する意識が高まってほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)