近年、日本で暮らす外国人の数は増加しているが、在留外国人統計によれば国籍別で最も多いのは中国であり、19年6月末時点で78万人に達した。なかには長期間にわたって日本で生活している中国人も多いようだが、こうした人びとは「日本で永住権を取得するのか、それとも日本に帰化するのか」という葛藤を抱えているという。中国メディアの今日頭条は20日、在日中国人が直面する葛藤を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、長期にわたって日本で生活している中国人すべてが直面することの1つに「永住権を取得して日本で生活するのか、それとも日本に帰化して生活するのか」という問題があると紹介。全外国人の日本の永住権取得率は約50%であるのに対し、日本への帰化は約90%の人が成功しているため「日本に帰化するほうが、許可が下りやすいのは確かなようだ」と紹介した。

 続けて、永住権の取得と帰化のどちらを選択するにしてもメリットとデメリットがあるため、一概にどちらが良いと言えないとしつつ、どちらが良いのかは簡単に決めることができないため、中国人の間でも決着が付かない論争が起こっていると指摘。これは個々の感情も関係している複雑な問題であるとし、永住権の取得を望む中国人は、「自分の祖先はすべて中国人で、生まれ育った祖国を捨てることは出来ない」と考え、逆に帰化を望む人は、「自分も子どももこれからずっと日本で生活する予定であるため、中国国籍を残しておく理由はない」と主張すると紹介した。

 結論として記事は、たとえ日本へ帰化することを選択したとしても、日本国籍を取得した中国人であり、決して祖国を捨てるわけではないと論じる一方で、帰化は非常に敏感な問題であり、それぞれが良く考えて決定しなければならないと強調した。

 大きな夢を抱いて日本に来る中国人は多いかもしれないが、実際に日本で生活には大変な面もたくさん存在することだろう。記事が強調していたように、個々の人が利点と欠点をよく考慮して決定してもらいたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)