中国ではコロナウイルスが下火になり、ようやく子どもたちの登下校が回復しつつある。これまで家でのオンライン教育を行ってきた家庭で再び子どもを外の世界に送り出す中で、子どもの自立について考える中国の親たちも多いようだ。そんな中、日本の幼児教育に改めて注目が集まっている。中国メディア母嬰參考は、日本の幼児教育には中国人の親たちも学ぶべき4つの点がある、と指摘している。

 一つ目は子どもに自分で服を着させるという点。日本の子どもは2歳ごろから一人で服を着る練習をしている。親は近くて補助するだけで、基本的には子どもが1人で着替えられるようにする。子どもに生活面での基本的な能力を身につけさせているのだ。一方、中国の親にはこの「自分でさせる」という意識があまりなく、こうした訓練がなかなかできない。

 二つ目は子どもに自分のランドセルを持たせている、という点。中国では親や祖父母が子どものスクールバックを持っている様子をよく見かける。一方、日本では、子どもたちが幼い頃から「自分のものは自分で持つ」という意識や習慣を身につけさせるべきだと考えがある。そのため、幼稚園児でも自分でバッグを肩から下げて登下校している。

 三つ目はトイレトレーニングを早くから行う、という点。日本では、1歳半からトイレトレーニングを開始し、自立を促している。また保育園ではトイレの使い方や、自分で身体を清潔に保つ方法を子どもにわかりやすく指導している。一方、中国ではこうした教育には時間が割かれず、小学生になってもトイレの使い方をあまり理解していない子どもさえいる。

 最後に、集団行動に慣れさせる、という点。日本の幼稚園では、お遊戯やスポーツを通して他の子どもたちと協力して物事を行うことを教えている。一方、中国では幼稚園から競争意識を育てており、ひとたび何人かで集まると物事がなかなか前に進まないという現象が見られる。

 今回のコロナ騒動で日本はオンライン授業で中国にかなり遅れを取っている、と指摘されている。一方、これまで日本の教育現場で積み重ねられてきた、自立を促し、集団行動に慣れるという日本の教育方針は、オンラインだけではなかなか身に付かない。こうした状況になって改めて「人としての成長を促す」というビジョンを持つ日本の教育は、貴重な財産であると再認識させられる。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)