中国メディア・東方網は20日、「政府が号令を出し、感染状況が深刻化しても、外に出かけようとする日本人の足を止めることはできない」とする記事を掲載した。

 記事は、新型コロナウイルスの国内感染者が1万人を突破し、全国的な緊急事態に入るなか、日本の政府は毎日、不要不急の外出を可能な限り避け、自宅で仕事を行うとともに、健康管理をしっかりと行うよう呼びかけているとする一方で、その実際の状況は呼びかけで求められているものとは異なると伝えた。

 そして、千葉県佐倉市が先日観光スポットで満開を迎えたチューリップ80万株の花をすべて刈り取ったと紹介。日本の多くの観光スポットは開放的で、ゲートや囲いが設けられていないとしたうえで、花をすべて刈り取った背景には「非常事態の中でも依然として満開のチューリップを見にやってくる人がおり、密集した状況が発生しかねないこと」があったと説明している。

 政府や各地方自治体が不要不急の外出を控えるよう呼びかけているにもかかわらず外出しようとする人が後を絶たない理由として記事は「結局のところ、出かけるか否かは自分自身の判断に任せるよう要求しているからだ」と解説。大部分の市民は自覚的に呼びかけに応じているものの、「何と言っても自由な国であり、拘束力のある措置を講じていない以上、人の流れを制限するのは難しくなる」と論じた。

 また、「チューリップの花を刈り取ることで人の密集を防ぐ」というやり方について「人びとが他の場所で密集するという別の問題を生むことになる。まさか、その都度人びとを寄せ集める物をすべて破壊するなどということはあるまい」とし、その適切性に疑問を呈している。

 テレビのニュースでは、緊急事態宣言が発令されて以降東京・新橋駅前や渋谷のスクランブル交差点などで人影がまばらになっている様子がしばしば紹介されている。記事は、東京、大阪、福岡といった大都市では確かに街行く人が少なくなったものの、「それは日本人が外出をしなくなったことを必ずしも表わすものではない。郊外では依然として多くの人が『密』を作る状況が発生しているのだ」と伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)