中国の自動車市場では「中型セダンを取るものは天下を取る」と言われている。それだけ、各メーカーも中型セダンには力を入れており、競争も激しいと言えるだろう。中国メディアの今日頭条は16日、中国自動車市場では最近、中型セダンのパワーバランスに変化がみられると紹介する記事を掲載した。

 記事によると、中国市場ではそれまで優位を保っていたドイツ車が日系車に追い越されたという。2020年第1四半期では、中級セダン市場で1位となったのは「ホンダ・アコード」で、セダン全体の中でも9位に入っている。次いで2位は「トヨタ・カムリ」でセダン全体では11位だった。第1四半期は新型コロナウイルス問題により、全体的に前年同期比でマイナスとなっているが、そのなかでも日系車は健闘したと言えるだろう。

 一方のドイツ車は、これまで中型セダンのトップ2だったフォルクスワーゲンの「パサート」と「マゴタン」が、第1四半期では日系車にトップ2を奪われただけでなく、セダン全体でも「15位以内に入ることもできなかった」と、いかに販売が落ち込んだかを強調した。

 なぜドイツ車は中型セダン市場で勢いを落としたのだろうか。記事は、日系車というライバル出現で疲れが見えたことに加えて、昨年の25%オフセット前面衝突試験で、一部の車種が最低評価を出してしまい「メンツをつぶした」ことが大きいと指摘している。これに対し日本車は、これまで「紙の車」と言われるほどすぐにつぶれるとのイメージがあったが、衝突試験に合格して良い成績を出していると記事は指摘している。

 これに対し、モデルチェンジしたアコードはそのデザインが若者の支持を得て動力も強化されており、トヨタ・カムリも2000ccの自然吸気エンジンでは209馬力という力強さで人気を得たと分析している。それで記事は、今年の見通しについてアコードとカムリがこのまま安定して販売を伸ばせば、中型セダン市場で「今年は日系車が勝利するかもしれない」と推測している。

 これまで、中国の自動車市場ではドイツ車が強く1位の座を占めてきたが、ここのところ中国人消費者は日系車に心が傾いているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)