日本は世界第3位の経済大国ではあるが、経済成長が緩やかで、いずれドイツやインドに追い越される可能性があると言われている。少子化などもあり日本経済は下り坂だと感じている人もいるだろう。中国メディアの今日頭条は15日、「坂道を転げ落ちている日本人が、それでも幸せな理由」を分析する記事を掲載した。

 記事によると、日本人は「幸せそう」に見えるそうだ。経済的には右肩下がりであるため不思議に感じるそうだが、経済の豊かさイコール幸せと考えてしまうところが拝金主義の中国らしい考え方なのかもしれない。

 では、「物」が幸せにしてくれているのだろうか。記事は、日本では逆に近年「ミニマリズム」が流行ってきたと紹介。車は軽自動車が多くなり、物を減らして必要なものはシェアする時代になっている。オリンピックのメダルでさえ、使用済み携帯電話等から金属を集めて製作したほどつつましく、物で幸福感を得ようとしてはいないと分析した。これは、大きくて豪華な物を所有して成功をアピールする中国とは真逆の文化といえるだろう。

 記事は、日本人の幸福感は目に見えるものでは計れないと指摘。実際、世界の幸福度指数ではランキングは決して高いほうではないのに、「幸せそう」なのが伝わってくるそうだ。幸福感は、数字では計れないと言えるだろう。例えば、日本で人気の本や映画を見ていると、ほのぼのとした日常やクスっとさせられるユーモアにあふれていて、日常を楽しんでいることが感じられるという。記事は、だから日本人は健康で長生きなのではないかと分析している。

 ほかにも、日本の失業率の低さや、交通事故死者数の少なさ、旅行者と留学生の多さ、不動産の安さなど、「日本人が幸せな理由」として考えられることは多くあり、もしかすると日本は「最も可能性のある国かもしれない」と締めくくっている。

 何を幸せと感じるかは、価値観の違いで一概には言えないということだろう。誰もが必ずしも多くの中国人のように経済力を基準にしているわけではないからだ。物質的に豊かになってきた中国は、今立ち止まって「幸福とはなにか」を考えてみるのも良いのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)