中国では女性が結婚するにあたっては、相手の男性の収入以外に、家や車を所有していることを重視する人が多い。それだけ中国人にとって家は大切な存在であり、日本人と比べると中国人は家に対して強い執着を抱く傾向が見られる。中国メディアの百家号は11日、日本の住宅を紹介する記事を掲載し、「同じ広さの家でも日本人の家は別荘のようなゆとりがあるのに、中国人の家は狭苦しく感じるのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 中国の都市部では不動産価格が急激に高騰しているため、家を所有することは難しくなっている。中国人は以前であれば「日本人が住むマンションは狭すぎる」などと主張していたが、近年は不動産価格の高騰のため5ー60平米のマンションでも一般的な広さとなっているという。しかし、記事は「5ー60平米の広さでは中国人の一般的な家族構成からすると狭苦しいのが現状だ」と論じた。

 こうした中国の状況からすると、日本の住宅は「同じ面積に関わらず、まるで別荘のように空間のゆとりを感じさせる」として、その要因を分析。そして、日中の住宅と大きく異なる点を「設計の違い」にあるとし、一例として日本の住宅に見られるスキップフロアを取り上げ、「部屋を仕切る大きな壁を減らすことで広々とした空間と区切られた空間それぞれを有効に活用し、利用面積を増やしながらも、圧迫感を解消している」と説明した。

 しかし、中国で売り出されているマンションの多くはワンフロアのみであるうえ、内装は設計の素人である購入者が考えて業者を手配する必要があるため、日本の優れた設計のコツを取り入れることは難しく、さらに「機能性を重視したデザイン住宅は二世帯で生活する中国人家族の概念とは違い過ぎて受け入れなれない」のが現状だと論じた。

 中国では共働き家庭が多く、二世帯が同じ家に住み、家事や子供の世話を祖父母が行うことが一般的とされるので、大家族で暮らすには「広い客室、寝室ごとにシャワー室とトイレがある」ような間取りが人気だが、こうした間取りは60平米では到底叶わないといえる。中国人からすると日本の住宅は別荘のようでも、そのまま模倣して取り入れることは難しいかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)