中国メディア・解放日報は16日、日本の厚生労働省が酒造会社が「お酒」として製造する高濃度アルコールを医療機関にて消毒用アルコールとして使用することを認めたことに関連して「食品用アルコールは医療用アルコールに代替可能なのか」とする記事を掲載した。

 記事は、上海理工大学環境・建築学院の李聡教授の話を紹介。まず、食品用アルコールは芋類や穀物類、糖類を原料とし、蒸留、糖化、発酵などの処理を経て得られる食品工業向け加水アルコールで、通常の濃度は95%になるとし、これを純水で70%程度に薄めることで消毒用アルコールとして使用できるとした。

 そして、医療用アルコールの主成分はエタノールで、製造方法はお酒とほぼ同じだが、蒸留の温度が低く、回数が多いと説明。アルコール以外にエーテル、アルデヒドの成分が食品用より多くなっており、飲むことはできないが人体に触れても問題がないと伝えている。

 また、工業用アルコールは人体に有害なメタノールが含まれているために、手指の消毒に使用することはできないと指摘。人体の安全性から言えば、食品用アルコールが最も高く、次いで、医療用アルコール、工業用アルコール、および、無水エタノールだと紹介した。

 記事はそのうえで、李教授が「国家基準に適合した食用アルコールのみ、消毒用として用いることができるのであって、ビールや薬用酒など口に入れられるお酒全てが使える訳ではない」と強調するとともに、食品用アルコールを消毒用として使う場合は、アルコール度数が高ければ高いほどよく、これを純水で薄めて使用するのがベストだと語ったことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)